文字の表示・印刷は、フォントやOSのバージョンによって結果の質、正確さに違いがでます。
桐はフォントファイルからの字形の取り出しや、その配置を自前でコントロールするフォント管理エンジンを搭載。フォントの種類やOSのバージョンの違いを意識せずに、正確で美しい表示・印刷ができます。
フォント管理エンジンは、文字を表示・印刷するための字形の取得、サイズ計算など、桐で文字を表示・印刷するすべての処理が利用している基盤です。
桐10 sp1では、そのフォント管理エンジンをリニューアル。Windowsのバージョンによって左右される処理を桐で実現することにより、OSのバージョンに左右されないワープロレベルの文字表示・印刷精度を実現しています。
桐のPDF出力は、画面の表示結果と同じになるようにフォントをPDFファイルに埋め込んでいます。フォント管理エンジンによって、PDF出力でも、フォント、OSのバージョンの違いに関わらず最適な結果が得られます。
文字を画面に表示したり、印刷するには、使用しているフォントに字形が格納されている必要があります。
字形がない場合には、例えば日本語フォントに入っていない簡体字、繁体字を表示しようとすると、空白や□(通称「豆腐」)になってしまいます。
桐は「使いたいフォントに不足している字形を追加する」技術であるWindows フォント リンクをサポート。これまで「豆腐」になってしまっていた文字を入力・表示・印刷することができます。
桐Windows フォント リンク情報を読み取って文字を表示・印刷するフォント管理エンジンを搭載。同時に提供する設定ツールを使って、Windows フォント リンク情報を設定すると、使いたいフォントに不足している字形を補って、文字を入力・表示・印刷できるようになります。
Windows フォント リンクとは
Windows フォント リンクとは、元になるフォント(下図の場合、日本語フォントA)に指定された文字コードに対応する字形が存在しない場合に、関連づけられた別のフォント(下図の場合、中文フォントB)から字形を探してくる仕組みのことをいいます。
Windows自体、Windows フォント リンク情報に基づいた文字表示・印刷を行っていますが、Windowsのバージョンや文字コードの範囲によって動作が異なり、またWindows フォント リンク情報の設定を行うツールが提供されていないため、お客様が自由に活用できる状態ではありません。
Windowsのバージョンに関係なく、桐が動作する環境すべてで同じ表示ができるように、Windows フォント リンク情報を取得し、不足している字形を探し出して表示・印刷するフォント管理エンジンを開発しました。
また、お客様がWindows フォント リンク情報を安全に編集できるように、GUIから操作できる設定ツールを用意しています。