データを目的に応じた見やすい形にして出力する機能は、データベースの活用に欠かせません。
桐では用途にあわせて、表(データベース)の内容を一覧表のかたちで印刷する「一覧表印刷」と、
伝票、請求書、タックシールなどの帳票印刷を行う「レポート印刷」の二通りの印刷機能を提供。
どちらの印刷機能も、印刷精度、表現力ともに専用の印刷ソフトにひけを取りません。
表のデータを一覧表のかたちで印刷するのが一覧表印刷です。出力の形を表と決めているので、ユーザーインタフェースも簡単。 そのときの表(データベース)の表示状態をデフォルト値として印刷の定義がつくられるので、だれでもすばやく印刷がはじめられます。
しかし一覧表印刷のポイントは、印刷しようと思い立ってからレイアウト調整をして印刷が完了するまでのスピードだけではありません。
全体のスタイルをはじめ、それぞれの項目や行の体裁をきめこまかに設定できるいじりやすさも大きなポイントです。
縦や横の段組印刷や、特定のデータの色やフォントの変更、上部・下部への説明の記述なども行えます。
またこうやって調整をした印刷定義は条件として保存されるので、道具箱と組合せて
簡単に定型利用ができます。
レポート印刷は、自由なレイアウトで、様々な用紙(サイズ・種類)に印刷を行うための機能です。 データはもちろんのこと、グラフや画像、郵便バーコードなどを、紙の上に並べていくような感覚でレイアウトできます。 用紙も、はがきや封筒、帳票類(ビジネスフォーム・伝票類)などいろいろなものが選択できます。
レポートの定義をより簡単にするために、桐でははがき・封筒・タックシール・宅配伝票・市販の請求書・住所録などに印刷するためのテンプレートを用意しています。 またテンプレートを使うと実物の画像を見ながら定義できるので、仕上がりイメージの確認もしやすくなっています。
テンプレートの種類:
各種官製はがき、封筒、タックシール(サンワサプライ、HISAGO)、ヤマト運輸宅配伝票、佐川急便宅配伝票、伝票(サンワサプライ、HISAGO)、システム手帳用住所録等。
詳しくは仕様(レポートテンプレートの種類)をご覧ください。
レポート定義にバーコードオブジェクトをおき、データの項目を指定するだけで、バーコードが簡単に印刷できます。
郵便番号バーコード、JAN、CODE39、CODE39(CC)、NW-7、2次元(QRコード)、ITF、物流コード、UCC/EAN-128、EAN-128、代理収納EAN-128に対応しています。
●携帯電話用バーコード(QRコード)
携帯電話用バーコード(QRコード)は、大量の情報を扱うことができ、数字だけなら最大7089文字をコード化することが可能です。
桐の住所録のデータからQRコードを作成すると、携帯電話のバーコード読み取り機能で、電話帳登録やURLの入力が簡単にできます。
●UCC/EAN-128バーコード
EAN-128、UCC/EAN-128、料金収納EAN-128は、現在普及しているJANコードや標準物流コード(ITFコード)の情報に加え、有効期限や入り数、ロットナンバーなどの商品情報を含めることができます。
現在、医療業界や物流分野、コンビニエンスストアの料金代理収納システムなどで使用しています。
●郵便番号バーコード
大量の郵便物を出す場合、郵便番号のバーコードを所定の位置に印刷することで、郵便料金が割引されることがあります。
テンプレートで作成するときにも、封筒やタックシールにバーコードの印刷を設定できます。
桐の一覧表印刷、レポート印刷はAdobe AcrobatなどのPDF出力ソフトを使わずに、直接PDFファイルを作成することができます。 これのメリットは、他のソフトを買う必要がない、というお金の節約だけではありません。
PDFで文字を正確に再現するには、画面に表示されているフォントと同じものをPDFファイルに埋め込む必要があります。
ところがこのフォントの埋め込みに関する処理の詳細が、画面表示と同様にOSのバージョンによって異なっています。
桐はフォント管理エンジンという機構を開発し、
画面に表示しているフォントと同じフォントをPDFに埋め込むことを実現しました。
この正確性が、桐から直接PDF出力を行う大きなメリットです。